ちきうアネクドート

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アサッテの人

アサッテの人 (講談社文庫)
アサッテの人 (講談社文庫) 諏訪 哲史

講談社 2010-07-15
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一昔前の 芥川賞

アマゾンにはポストモダンポストモダンもういい、などと書かれていますが、

ソツなくネタなどが挿入されて、陳腐という感じはしなかったです。文学の可能性などを追求している人には、たしかに陳腐ですが。

ポストモダンというのは、何気なく自由に使っているつもりの言葉も行動も、実は支配者によってつくられたり習慣で決まっていたりするので、私たちは自由ではないよ、ということを証明したフランス発祥の学問群らしく、当小説には、そういう日常の秩序からいかに逸脱するかに心を砕いている人がでてきます。

主人公の叔父はマイワードをつくります。で会話に混ぜたりして、人を困らせるという性癖があります。

それも流行語とかじゃなくて、流行したらオシマイということで、ポンパ、チリハッパ、タポンテュー、ホエミャウとか、とにかく無意味です。

夢を信じて、ピュアなハート、など、アイドル歌謡は陳腐きわまりない、書いてる先から筆先が腐っていくようであるなどと書いてあります。

突然無意味な言葉を叫ぶことで既存の世界から離れてみる、社会性を失ってみる、みたいなことが書いてあります。似たような人として、誰もいないエレベーターの中で脱ぐ男も出てきます。

無くなった妻の日記を開くと、そうやって発狂していく夫にたいして対策を取ろうと、発音と使用例などがメモしてあり、

ポンパ、チリハッパ、タポンテュー、ホエミャウがあり、ススススス(スリ足で近寄ってくる)タポンテュー、というように発音してくる、正確な発音はhrエ?ミャウ、など、細かくメモがしてあります。


現実って何ギギギギギとか一人称ではない。

チェコ語タミル語の教科書から語感の気にいったものを収拾していますが、でも新しい造語を一度発音してしまうと、それは陳腐になってしまいキリがない、とか泥沼にはまっていく。

近所の子供にはヘンタイポンパなどと呼ばれるようになります。最後は失踪です。

辞書に載ってる言葉を使うのは支配を受け入れることなのか。

そう考えると、空気吸うのだって支配を受け入れることかもしれないし、キリがないですが。

空気はフリーダムか。

自分辞書と独立王国とか作って、国民募集するしかありません。

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