ちきうアネクドート

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KATANA カタナ

KATANA カタナ
KATANA カタナ 服部 真澄

角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-06-26
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実録小説のような取材を積み重ねた、独特の近未来SFです。

豊かな暮らしを手に入れた先進国アメリカの人々が殺傷事件を好まなくなるというトレンドは、伊藤計画の一連のSFとも重なります。それが、海外での殺戮の「外注」につながっていることも。

未来のアメリカが、人を仮死状態にする銃を開発し、現行の重火器と取り換えるキャンペーンを打ちます。今のアメリカは銃が氾濫していますが、

その銃を殺傷能力を持たず、仮死状態にする銃へ取り換えれば、修正憲法第二条の自営する権利に抵触することなく、また、入れ替え景気にも恵まれます。

民間軍事会社は、紛争地域の医療やインフラなど、危険でありながら専門性の要求される高度な業務をこなし、その後の現地でも、独自の利権を貪っていることが分かります。主人公たちは退社後、のんびりとアフリカでビジネスを展開し、自分たちのことを「鉱物王子」などと嘯きます。が、今回それが主眼でもないようです。

アメリカ国内の銃氾濫と、民間軍事会社のスキャンダルを重ねて書いたので、よくわからないことになっていますが、決してちゃぶ台をひっくり返すような感じにはならないです。

テレビノドキュメンタリーなどの下調べをするリサーチャーの黒崎ケイ、

あとは痛覚がなく、痛覚で人にダメージを与える新型銃の実験台に使われた記憶喪失のヴァンスなどが主要な登場人物です。

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