ちきうアネクドート

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世界文学のフロンティア〈2〉愛のかたち

世界文学のフロンティア〈2〉愛のかたち
世界文学のフロンティア〈2〉愛のかたち 今福 竜太

岩波書店 1996-11-18
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>波と暮らして

ある男が、海に遊びに行った帰りに、部屋に波を連れてきます。

波は気まぐれ、普段は彼を優しく洗うが、

怒り狂えば周囲のものを全て流してしまいます。


>ねずみ


ある村に、気の赴くままに、歌い、叫び、刃向ってくるものを張り倒して殺す、野蛮な男がいて、

人々は彼を見れば急いで道を開けるか、よけなければ命が危ない。

彼は毎日、女に恋して大声で歌い、その吠え声に、村中の犬たちが輪唱し、村に不気味な音声が響き渡ります。

住人は恐れて近づかず、警察署長も匙を投げているが、

1人、引退したセコい性格の役人が彼を懲らしめることに執念を燃やします。

役人はついに野蛮な男を牢屋へ閉じ込めることに成功し、自分ソックリのチマい人間に鋳直そうとまた執念を燃やします。

が、彼は相変わらず猿轡を外せば雄たけびをあげ、役人の企みは全く功を奏しません。

が、あるとき何も恐れないように見えた野蛮な男が、牢屋の隅を小走りに移動する鼠が苦手なことに気が付き、鼠攻めにします。

元々おかしかった野蛮な男は、ますますおかしくなってしまい、役人が死んで牢屋を出るころには、鼠の妄想に取りつかれています。

ツッコミどころがありすぎて指摘できないくらいシュールです。

何故愛の形というアンソロジーに入っているのか意味不明で面白いです。

 

>私がイエス様とポーチに座っていると風が吹いてキモノの胸元が開き、イエス様が私の乳房を御覧になった日のこと

タイトルそのまんまです。神とイエスの区別がついていない女性ですが、

彼女のテラスにナチュラルにやってきてお話をしてお茶を飲んで帰っていくイエスがシュールです。

何を話そうかと思案していると、突風が吹いて胸元がはだけて見えてしまい、

それで何の拍子か、ペチャパイの女性って、どうよって思うんですよ?と言ってしまい、イエスに悲しそうな顔をされる彼女。

イエス・キリストはイケメンだしカリスマだし、会ってみたい妄想を持っている人は男女問わず多そうです。

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