ちきうアネクドート

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あるいは修羅の十億年

あるいは修羅の十億年 (集英社文芸単行本)
あるいは修羅の十億年 (集英社文芸単行本) 古川日出男

集英社 2016-03-09
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心臓に最新の施術で原発的な装置を埋め込んでいる18歳くらいの少女、ウランが、

メキシコ人プロデューサーの公募した小説に選ばれます。巨大な鯨が東京の上で死に、肉は台地に、骨はコンクリートの建物に、彼女の都市伝説は誰にも似ていない。

2011年の震災で複数の原発炉心融解し、海外の除染業者などを受け入れ、周辺生態系の調査などを受け入れ、主権の危機です。

草の根で日本の武力独立を支持する結社ができて、働く移民を脅かします。

フランスやイタリアのデザイナーブランドのような、気鋭のグローバル企業を抱える、鷺ノ宮というモデル都市があります。

冴子(サイコ)は森でキノコを養殖して持ち込み、BC(バイオ・ケミカル)兵器と嘯きます。原爆の被害を受けたA(アトミック)兵器でもあるかもしれない、と。事故の後のキノコによる平和、パックス・マッシュルームか。

エスニック化した東京の多い競馬場と、腱の強化手術などを受けた馬を乗りこなすヤソウと馬の手配をしている元、暴力団(SPならぬSY、スーパーヤクザ)のカウボーイ(牧夫)などが、東京近辺にいます。モンスター東京、ステロイド大井、馬同士の仕掛けなど、モンスター競馬が流行っています。

鷺宮では、オリンピック中にテロがあり、その後にはアフリカ大戦があり、

それを大アフリカ大戦と呼びたがる勢力と、局地アフリカ資源大戦、と呼びたがる勢力に分かれ、BC兵器などが大々的に開発され、流通し、禁止されて横流しされ、ドラックなど地下世界の地殻変動が起きます。

日本では合法ドラックの扱いでモメているうちに、少年法のブラック・マンデーと呼ばれる事件があり、密告が奨励され、それも東京オリンピック・テロで全ては曖昧に。

煙の垂れこめて晴れることのないメキシコシティは1億ほどの人口を持ち、アメリカへの労働力の供給源で、ドラックマフィアなどが猖獗を極めますが、そういうことは深く追及されず、日本はとりあえず主権を失い(どういう過程かは知らないが、そういうことになっている)世界からシマと呼ばれています。

ルカはフランスで胞子の研究をしていますが、ある日、フランスも事故にあい、と言う辺りでストーリーは終わっています。

フィンランドのレーベルから、深淵(ヘル)シンキという、格安レコードが発売されるとか、なんちゃってプロデュース業なども出てきて、やはりオシャレ書物です。

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