ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

神聖モテモテ帝国3


「ツーツートントンツートントン。

こういうのがあるのに、敢えて鳩ってどうですか。

ドイツの技術力は世界一ですよ。

何で鳩なんですか。最近だと、電話なんかもあるでしょう。いまいましいアメリカ人が開発したアレです」

「俺たちは、未だに、鎌とか鼠取りとか使ってるだろ。4000年前からあるようなものを。

ハイテクとローテクの融合、伝統と革新の調和、これが欧州の遺産を受け継いだ、ドイツ第三帝国の理想だよ」

「電話は盗聴されやすいんじゃないですか。

暗号もたまにバレてますよ。世の中、数字や記号に執着する、変質狂的な人が多いんです」

「鳩は、撃ち落とされて、首についていた紙を手に入れられたらお終いだよ」

「その紙が暗号なんですよ。相手方にとったら、二度手間じゃないですか。

鳩を打ち落として、暗号を解くっていう」

 

 

 


「え、祖国作ってくれるんですか?

ドイツさん、マジ良い人じゃないですか。さすが理性を信じて生きてきただけありました。3000年来、やっと報われた」

「タダで、とは言って無いよ。マジ良い人もクソもあるか」

「御冗談を。ユダヤ人の辞書に、タダという言葉はありません。タダでないのは、当然です。何でもお申し付けください」

「SSの集まりが悪いんだよ。街へ行って、メンバーを勧誘してきてくれ」

「でも、俺たちユダヤ人ですよ。イメージ悪いですよ。銭ゲバとか思われてて。

こんなイケてる制服持って行っても、ホモビデオにでも出されるんじゃないか、とか疑われて、上手くいかないですよ。美少年ばかり狙ってるから、よけい怪しいですよ」

「その減らず口を聞けなくしてやろうか。そんなこと、募集のときに死んでも口にするなよ。

SSはゲルマン民族の牧神の宴、スーパーエリートの集まりだよ」

「でもユダヤ人が勧誘してていいんですか。牧神の中の黒い山羊って感じじゃないですか。黒山羊さん、手紙を読まずに食べた、メエメエメエ」

「あんたらは他人の手紙とか、開封しまくりじゃないのか。むしろ、俺たちがやってるのか、そういう検閲は。

まあいい。牧神は黒い山羊が嫌いじゃないよ。どんな家畜も愛しているはず」

「そうですか」

「俺たちは、昔からそういう業務を委託してきただろう。借金取りとか、金貸しとか、そういうカタギでないのは、あんたらの独壇場だよ」

「この募集は、カタギではないんですか」

「誇り高いドイツ民族の将校クラスが、人々に、募集とか、そういう物欲しそうなところを見せたくない」

ユダヤ人をリクルーターにするのは、よけいヤバイんじゃないかな、と彼は思ったが、黙っておいた。

何にせよ、金になるのは悪くない。

金は、いくらあっても足りない、財産はすぐに没収されるし、住み慣れた土地を追い出されるしで、つねに家計はピーピーだ。

 

 

 

 

1人目のイケメン。

「この制服、イケてないですか?モテますよ」

「俺はスカートをはいていてもモテるんだよ。元々イケメンだから。

女の履いてるヒラヒラしたのでも、あのスコットランドバグパイプを吹く奴が履いているようなのでも」

スコットランドに行って、バグパイプを吹きたいんですか」

「別に。イギリス人は、ダッセーじゃん。メシも不味いし、変な帽子をかぶってる。

だったらスコットランドの方がマシかな?だけど、その2つって、同じだっけ?俺は地理に疎いから知らない」

2人目のイケメン。

「祖国に尽くす公務員になりませんか。ドイツに何か不満ありますか」

「俺はドイツに不満はないよ。だって俺はモテるから。ハイパーインフレは何とかして欲しいけど。

俺くらいイケメンになると、何かと恵んでくれるご婦人のみなさんが多いよ。

旦那に見つからないように、コッソリと」

「これ以上ドイツ経済が落ちると、恵んでくれるご婦人のみなさんも減ってきます。何とかしましょう。祖国に尽くす公務員になりませんか」

「公務員は嫌われてるじゃん、ハイパーインフレを止められなかったとか。

それに公務員が奥さん連中に手を出したらアウトだよ。俺みたいなフーテンを雇ったら、あんた、ヤバイよ」

3人目のイケメン。

「祖国の為に尽くしませんか。こんな制服を着て、総統の護衛をしませんか」

「護衛なら、俺が護衛してもらいたいよ。

俺はイケメンだから、変なオッサンにケツ狙われたり、大変なんだよ。総統は、ホモなの?」

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