ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

神聖モテモテ帝国5


ナチスの制服をパクる?どうやってパクるの?ココ・シャネルにでも聞く?」

「フランス軍の制服、悪くないと思いますけど。ただ、戦場だと目立ちますよね、青とか赤とか」
「アレは目立つ為にやってるんじゃないですか、敵兵との区別がつくように」
「あんなの、一騎打ちとかやってた頃の遺物だよ。

百害あって一利なしだ。カモがネギしょって歩いているのと同じだよ」

「お前が最後に戦争を見たのはいつだ?

あんなの最近は使ってないよ。あれは貴族向けの、傭兵とか、ああいうのだろ。バチカンの衛兵とか。

一般兵には迷彩服とかカーキ色のを渡してるし。

戦場のルールは変わったんだよ」

「変わったにしては、格好つけてるじゃないですか、ナチスのジャガイモ野郎どもは」

昔、戦争は遠隔地の噂話に過ぎなかった。

しかし20世紀初頭、写真やテレビメディアが流行し始めていた。幸い、カラーでないから、インパクトは薄い。

ただ、出征や前線で、兵士の姿を見る人々の数は、決して少なくない。

兵士のイメージは無視できない。

もちろん、虐殺や略奪をしない、などの規律が要り、欧州の兵たちは、洗練されていた。欧州は過去に激しい内戦があり、戦争のルールを進化させてきた。

しかし戦車や戦闘機などの新しい武器の出現で、戦い方は変化し、それもまた崩れようとしていた。

 

 

 


せっかく執拗なストーカーを撒いたと思ったら、徴兵かよ。シケた地域だと思った

しかし今の世界で、シケていない地域があるかどうかは、不明だった。

イケメン・ドイツ兵1は、イケメンだから、ストーカーには慣れている。が、徴兵には慣れない。

何故、こんな目に、俺が。

「世界征服の為の兵力が不足した。

神聖モテモテ帝国は、徴兵制度になった。

今日から、イケメンも、ジャガイモも、同じドイツ兵だ。

あとは行動と戦闘力でカリスマ性を発揮していくしかない。

マイト・イズ・ライト。分かったか」

お前が言うと説得力があるよ、と多くの人がゲッペルスに対して思った。

イケメンドイツ兵1は、ドイツで爆発的に売れている、総統のマイン・カンプという本を手に取ってみた。

全然分からなかった。何か相当、こじらせてるよ。

周りには同じようにブツブツ言ってるイケメン兵士が何人かいた。ウェーイ、って言ってみようか。

ジャガイモ兵士は総じて喜んでいた。ジャガイモとはいえ、ドイツ人の八頭身の体に、ナチスの制服は、それなりに板についていた。

総統は人々に誇りを与え、職を与えた。それはそうなんだろう。

しかし、俺に元々、誇りは不足してない。生まれた時から備わっていた美しい顔、青い目。

ストーカーされたり、嫉妬の対象になるから、逆に、あんまり目立ちたくない。目の前のチョビヒゲやイモ幹部に、そんな心理は分からないだろう。このトラウマ野郎め。

でも、ハイーパー・インフレのときは、どこかのマフィアに捕まって、

乞食やってこいとか、貴婦人の家に入り込んで、金目のものを何か盗んで来いといとか言われていた。

やっぱり総統は良い奴なのか。

 

 

 

 

 

「フランス人は、ドイツの兵士に体を売った女連中を、丸坊主にしたけど、あれって相当ダサいですよ。フランスらしくない。

丸坊主なんて、猿山の猿の、アイドルの浮気懺悔とか、オリンピック汚職懺悔でしかやらないでしょう」

「ならお前は、アルザスの国境線がなくなって、そのままフラツとかドインスとかになればよかったと思っているのか?混血が進んで、フランスとドイツが融合するっていう」

「混血というより、ナチスドイツにフランスの支配を許したのが、いけないんですよ。

アレはフランスの男たちが傀儡政権作ったり、海外へ逃げたから、当てつけでやったんですよ。

誰だって自分の恥部は見たくない。厳しく罰したい心理が働く。

あの丸坊主の売春婦は、海外に逃げたり、傀儡になった連中の、象徴なんだよ。レジスタンスは、彼らの代わりに戦った。コレ以上身内の裏切りを見たくない」

ナチスの兵士に靡いた女連中の丸坊主写真は、世界へ配信された。最近だとスーパーモデルか、GIジェーンだ。丸坊主の女兵士。

しかし伝統的に、丸坊主といえば女囚刑務所、東洋の尼さん、ヘンテコリンなものの代名詞だ。

捕まえた政敵や囚人に、恥をかかせる為に、変な髪型にする風習は世界中にあった。

ナチスの快進撃は、そのくらいヤバかった。

戦後のイタリアやフランスは、ニューシネマで世界を席巻し、コレをレジスタンスの伝説で埋めつくした。

「逃げないと勝機もつかめないよ。現にドゴールはイギリスの臨時政権から、英米の協力を得て復帰した。

傀儡だって、フランス人たちを、ナチスドイツの直接暴力行為に晒すよりは、間にフランスの官吏がいたほうが、クッションになるかもしれない。

逆に、あのフランス女の行動には、何かメリットがあったのか。ドイツの将校連中を、ハニートラップにかけて、何か情報を取ってきたとか」

「移民を入れるとか、そういうフェーズならいいです。

移民をそのまま異物として取り込むよりは、フランス人の恋人や家族になってもらったほうが、融和しやすいでしょう。

あの場合、どうなのかは分かりません。ヒトラーはパリを偏執狂的に愛し、燃やそうとした」

「移民は、安値でコキつかうのが導入の理由だよ。フランス人の家族にしたら、大切に扱わないといけない。そうなったらマズイです」

「それは人種差別だし、性悪説ですよ。単純に人数が足りないから移民を入れた、それだけでしょう」


ナチスキチガイだが、単純な暴行は働かない、という噂だが、見たことの無い人々は、本当のところは知らない。

彼らは8等身の目立つ制服で辺りを闊歩し、人々がひれ伏すのを喜んだ。たまに帽子を取って、金髪をチラ見せしたり。

彼らはユダヤ人の死体からダイヤモンドや金歯を取ったが、金にならない略奪はしない。

ナチスドイツは結局、負けたから、だって俺たちは、神聖モテモテ帝国とか人々を煽ったし、イケメンばかり集めましたから、フン、とか言える立場にはなかった。

囚人兵を使ったソ連の部隊は、各地で凄惨な略奪をやった。東北の貧しい農民兵士を使った日本軍も、食糧がなくて現地調達や、すぐに紙屑になる軍票のバラマキなどをした。住人とスパイを識別できず、怪しむと片っ端から銃殺した。ベトナム・ゲリラの泥沼にはまったアメリカ兵みたいに。

ドイツ兵も、よくスパイを銃殺とかしていた、木陰か何かに連れていって。

彼らは、とにかく手際がすごい、ユダヤ人をガス室で殺したり。

彼らの手法は、中世、血まみれの決闘をしたけど仲直りとか、そういう人情のレベルを超えていた。人間の本性について大いに物議を呼び、歴史に影を落とした。

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