ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

ヘタレに過労死リスクあり4

「労基と警察は、仲良いんすか」

「例えば」
「労基がウチにガサに入り、まつりさんの遺族が検察へ行き、検察が経営陣を殺人で訴える、とか。

そんなことは逆に、起こらないでしょう。

霞が関は、縄張り争いです。労基が入れば、殺人罪は無い。

労基が退いて検察が入れば、殺人罪にできます」

「本当かよ」

「私企業が私人に、賠償金を支払う。コレが過労死の処理です。

これを、公的に殺人にします。そうすれば、裁判員裁判でショーになります」

「法律的に賢いんですか、それ。ノリで言ってるでしょう。私人間の契約の自由を侵すと思う。

当局に、何でもかんでも決める権限が行く」

「こういうのは殺人だっていう公的ルールがないと、綱紀粛正にならないのが、日本のクソ産業界だよ。

大切な資源になる人材を、雑巾のように絞って潰す土壌は、改まる気配がない。社畜社畜で、首についた鎖の長さを自慢しあう」

「俺たちはパーティー屋だよ。デカい花火を上げて世の中を盛り上げるのが使命だ」

 

 

 

最近、重役室へ突撃してくる社員は多い。

D通2の目の前の社長は、穏やかな顔をしていた。既に実務から離れ、後輩たちを温かく見守る視線だ。

「確かにここはそういう企業だったかもしれない。

法律すら恐れない、日本を変える。

そういうバカが生息していたかもしれない。元は満州でプロパガンダとかしていた会社じゃなかったか。

私はもう耄碌して、社史すら忘れた。

私の辞任は決定した。

孫たちから、お爺ちゃんは殺人犯なの、なんて言われたいと思うか」

「社長は例えば、財政界の、どういう方と交流があると思うか」

経営陣の1人が渋い顔で口添えをした。日本中を覆う、グラスシーリング。

D通2は、下手を踏んだ。が、すぐにD通で染みついたノリで身をひるがえした。今のはジョークです。

巷で小耳にはさんだので、経営陣のお耳にお入れしました、と。

「自分の頭で考えるのは、悪い事じゃないよ。

が、現実の社会に手を付けようと言う妄想は、ほどほどに止めておくことだ」

 

 

 

 


友1は思った。私がD通にいたら、セクハラ野郎を殺しに行ってやるんだけどな。怪文書をメディアに撒いたり。

が、私はD通に入る頭がないから、こんなところでクダをまいてるわけで。

D通は匍匐前進しないと入れないセキュリティがあるらしい。

エリートは受験勉強や就活みたいな、くだらないことで時間を浪費するから、オヤジ怪獣から身を守る術なんて覚えないのだ。

大学は、パワハラ対策講座、ってのをやるべきだ。学生の進路を売りにしているなら。

ウチの卒業生は過労で何人死にました、っていうのも募集データに入れるべきだ。

東大か、国学院か。一番悲壮感が漂うのは、どこか。

京大とか、ユルユルなのか。逆に関西、怖いのか。

かつて回天や特攻隊員は、帝大から取ったらしい。奴隷立国日本、真面目な奴は浮かばれない。やる気を下げてチンタラしてれば、どこかの工場辺りで終戦まで生き延びたかもしれないのに。

爺さん婆さんとか、囚人か何かにやらせりゃあいい。

ゼロ戦ってのは、こうやって操縦すんだよ。

失敗だらけのお前の人生、一度くらい空を飛んでみたくないか。ドカーン。

 

 

詳細なブラック企業情報は、2005年頃から出回っていた。

ロリコン大量生息など、何かと後ろ暗い2ちゃんねるの、輝かしい一面といえばコレだ。

が、ブラック企業に就職する人は後を絶たなかった。

情弱か。ホワイト求人が不足していたか。

面接で騙されたのか。

ブラック企業を巡る情報は錯綜していた。

相談スレも大量に立っていた。

情報交換は活発だったし、対応策も練られていた。

それでも何とかならないレベルの巨悪がD通だったのか。

 

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