ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

ヘタレに過労死リスクあり8


「うちのところのバカが迷惑を掛けているようです。

申し訳ありません。無視してください。

私も指導したいのはやまやまですが、何しろ止めた社長なんかに、力は無い。

私は惨めったらしく椅子にしがみつくのは嫌だから、さっさと引責辞任したが、

殺人罪を被せるという、見世物の標的になるという仕打ちだ。飼い犬に手を噛まれるとはこのことです。

私は多くの要人たちと、手を切った。ここらでライフスタイルを変えて、孫たちと穏やかに暮らしたかったからだ。

私がいくら要人と交流があったとはいえ、水に落ちた犬です。

世間の憎悪を一身に受ける、殺人企業の元トップを救うマヌケはいない。

が、このケースで、私は間違ったことは何もしていない。責任は取った。この仕打ちはあんまりだよ」

D通の元社長は、人を介して、警視庁のお偉いさんに突撃した。直接の知り合いではなかった。

「彼らは力の無いあなたしか、狙えなかったんですよ。

下手に現役の経営陣を狙って、地雷を踏んだら、潰されてしまうから」

「いやに肩を持ちますね。あなたも、彼らの大法螺に洗脳された口ですか。うちは日本一の広告代理店だ。口八丁手八丁の有能人材が揃ってます。

こういっては何ですが、詐欺師に転職しても稼いでいける人たちばかりです。苦々しい事態になりました」

「彼らはあなたを守ると言っていましたよ。つまり茶番だと。

潔く引責時辞任するあなたを、検察が殺人罪で訴えます。

老害を嫌う彼らが、あなたを理想の経営者として擁護するという筋書きです。エリートには過労死する自由があると。弁護側の証人か何で、出るんじゃないですか。

あとは空中戦です、メディアに出たり。

私たち検察は、まつりさんの遺族につきます。

彼らだって理不尽な商業慣行には憤っている。そこは警察組織と同じです。

エリートには過労死する自由があるし、左翼連中に殺人とか何とか侮辱されたくない。でも無駄に部下を追い込む理不尽な慣習は撲滅したいんです」

「あなた、それは全てうちの阿呆どもからでた妄想で、今あなたが言ったことも、全て妄想でしょう。

法的根拠がありません。過労死は刑法に殺人として定義されていないはずです。安全注意管理義務違反くらいでは、裁判員裁判にはなりませんよ」

 

 

 

 

高橋まつりの両親は、D通に在籍する、ほとんどの人の訪問を受けた。彼らは、一様に謝罪して行った。

最後には、いちいち相手にするのが面倒臭くなったくらいだ。

D通3の明かしたセクハラの相手は、問い詰められて事実を認め、クビになった。

高橋家に来なかったのは、その人くらいだ。

パラハラの慣行は、蔓延っていて、その手のスキャンダルは彼に限ったことではなかったから、それ以上の魔女裁判は行われなかった。

セクハラの彼は静かに退職し、どこかで働いているかもしれない。決して無能な人材ではない。

広告を非表示にする