ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

イケメン・ツァーリ9

 


マリーシャの元いたボスのアジトが、大規模な捜索を受けた。

容疑は、ハッキングや、違法なマルチウェアの配布。

ンプトラに不正なルートで献金をしたとか、集計作業を操作したとか、

左派のゴシップ誌の噂の余波を受けたのだ。

マリーシャはそれを新聞で読んで、少し気が晴れた。

マリーシャは、その新聞記事を、近所の奥さん連中へ見せた。

こいつ、女から金を巻き上げて、ロクな男じゃなかったわ。

私はしょうもない、紫のキャミソールとか着てたのよ。トイレは臭くって、その辺にボンクラがウロウロしてた。

ルシーア妻たちしかいない、あぜ道での立ち話だ。

農夫たちは、彼女たちを何回か買ったかもしれないが、お前はあの時、しょうもない紫のキャミソールを着ていたな、なんてことは言わなかった。

彼らの中で、それは無いことになっていた。

今は、大切な家族のメンバーで、妻で、子供の母親だった。

しかし、彼女たちのパソコンの、イケメン・ツアーリのアイコンは消えなかった。

どこかの他のボンクラがやっているに違いなかった。

 

 

 

 

 

 

優しい牛は、スパイをやっていたマフィアの手から逃れて、サーシャたちの村へ潜伏した。

ルシーアの鷹の爪は壊滅したが、彼がスパイなことは、他のマフィア組織にも知られていた。

優しい牛は、村はずれのバーに入り、農夫たちへ言った。

俺のことを覚えているか。

農夫たちは、ジョッキをテーブルに置いて、きょとんとしたあと、互いの顔を見合わせた。

誰も覚えていなかった。

優しい牛は、サーシャもマリーシャも、あんたしか客にとらなかった、

ルシーアのマフィアはロクな奴らじゃない、

彼女たちは、あんたを見つけて幸せだ、

とビールを煽りながら言った。

優しい牛は、村にしばらく滞在していると、継ぎ手のいなくて空いていた農地を、1000ペソほどで譲られた。

 

 

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