ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

AIIB丝绸之路=印度=铁路3

 

カシミールはわが領土だ。

70年前、聖なる大地へ、罰当たりな国境を引いて、

我々の聖なる領土を奪った野蛮人を処刑する。

白人と、インド人だ。

インド=シルクロード鉄道の乗客は、それに相ふさわしい」

いろいろザルな脅迫文だった。間違いを指摘しようと思えば、いくらでもあった。

が、脅迫文が送り付けられ、思い込みにせよ、何にせよ、それを実行に移そうとしている勢力がいることが、喫緊の問題だった。

その声明文は、重役会で回し読みされた。後にコピーして末端の人員にも配られた。

 

 

アーメドを呼び出したのは、鉄道員として働いていて、普段目にしたことの無い人だった。

アジア人、恐らく、中国人だ。

インド=シルクロード鉄道は、かなりの部分、中国が出資していたし、技術も中国由来だった。

彼は、鉄道員の制服ではなく、スーツを着ていた。幹部クラスかもしれなかった。

「来てくれてありがとう。仕事中に、すまないね」

中国人は、パイプ椅子に座っていた、足を組み替えた。そんなに長くない足なのに、彼は器用に足を組み替えた。

「キミがテロリストだっていう、噂があるんだけど。組合活動に熱心だし」

「僕はタミルの虎とか、そういうのには入ってません」

「うん。この脅迫文には、犯行主体の名が無いんだよね。君はタミルの虎だと思うのか?」

「僕はそういうこと、詳しくないです。

毛沢東系のナクサライトかもしれないし、イスラミックステイト関連かもしれない。

でも、そういうのは、ニュースサイトで見ただけです。身内にそんな人はいません。誓います」

「まあ、そういうわけで、キミの家族や交友関係のことを、詳しく聞きたい。
それは、もちろん、警察に依頼しても構わないけど。
私たちだって、暇ではないから」

中国人は、また足を組み替えた。

「ただ、インドの警察は腐敗している。適当な奴を上げて、手柄にすることもありえる」

「でも、僕を捕まえても、犯人は野放しのままです。この脅迫文は、僕ではないですから、空振りです」
「キミの仲間かもしれないと、ここの上層部や警察が疑っているんだよ」




このボンクラ、ポッポ屋、いいか、俺が車内で取られたものを、取り返せ。

紳士はキレると口が悪かった。

アーメドは、テロリスト容疑で、しばらく現場の仕事を干された。

それで、そのクレーマー客のリクエストに答えて、物取りの現場を押える為に、監視カメラを全て巻き戻す作業をやらされていた。

彼は、他の鉄道員を捕まえてゴネ、コルカタ市の警視正の名前まで持ち出したから、普段なら放っておく案件だが、上の方も、仕方なくやれということになった。

(市の警視正なんて、いるかいな?wアメリカの感じだと、自治体ごとの組織に見えるけど、FBIが連邦で、警察は自治体なんだっけ?それって県警?県警の警視正なんていう?)

警視正の知り合いがいるなら、警察にやらせればいいのに。

アーメドは、いくつも似たような映像をチェックして、目が痛かった。

アーメドは、紳士から貰った連絡先に電話を入れた。

「お客様が無くされたものが、どういった感じのものか、知りたいんですよ。形状とか。それによって、盗み方も違うはずです」