ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

1984(女)1

 


「かつて、自分探しという言葉がありました」

赤子を抱いたモンペの女性が滔々と視聴者に話しかけている。

彼女の顔立ちは、かなり、綺麗だった。

1万人のオーディションで選ばれたという噂だった。

財政界の子弟が混じり、裏金が飛び交ったとか言う噂も。

このあと、どういうテロップが大文字で出るかは、誰でも知っている。

「しない、させない、持ちこませない、自分探し」

 

 

 

「まだ、子供いないの」

女子高生が婦人団体に囲まれていた。

「ちょっと遅すぎるんじゃあ、ないの」
「悪い友達同士でつるむからよ」
「プリプリしちゃって、20年後にはその肌、どうなると思ってるの」

3人は互いに目を合わせない。

目くばせなどすれば、よけいにイビられて、この友情は終了だ。社会的に許されない。

こういうときは、友人同士の人徳が試された。

密告に励む人が出た。

男性の縦社会で、あからさまなケツナメ野郎が出てくるのと同じだ。

ケツは舐めるが勝ちだった。

何を持って勝ちとするのかは分からないが、一度舐めてしまえば、もうウンコ臭いとか気にする必要はなくなってくる。

 

 

「円周率を10ケタまで書きなさい」「鎌倉幕府の年号」
「次の文を読んで、作者の言いたいことに一番近いものを選べ」

子供たちは真剣だった。

このテストで高得点を取り続ければ、いつか支配者階級に上がれる可能性が出てくる。

ただし脳みそは腐るかもしれない。


「サッチー、受験、どうすんの」
「うーん、やめるかも。面倒臭くなった」
「変な男の子供を産まされて、バブー、とか言って、そういう人生しか待ってないのに?」
「私は、脳みそ、無くてもよかったよ。心は、無いほうが良い」
「私たち、大きくなったら、そういう政治団体作らない?」
「ヤバイこと言うなよ。聞かれたら、明日、もう生きてないかもしれないよ」

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