ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

1984(女)3

 

群れる女に共通の話題は必須だった。サッチー、真帆、アヤ。

恋愛や結婚に興味のない3人は、一般人にハブられ、必然的に寄り集まった。

「自家発電、コレ最強」

「真帆は、男の人、面倒くさいんだ。それは堕落じゃない?」

「じゃあお前は、堕落してないのか」

「ウチら、あんまりスペック高くないから、狩りにはいけないじゃん。置き網漁っていうか、気長に待ち」

「結婚とか狙ってないから、真面目そうな人も駄目だよね。

酔っ払って声かけてきた、大丈夫そうなオッサンとか、変な外人とか」

「子供、欲しくないし。欲しくないって分かった時点で別れれば良いのか」

「一生ピル飲んでればいいじゃん。ただ、相手に嫌われないように気を付けて」

「仕事が腰掛けなんじゃなくて、結婚が腰掛け。子供がデキないことがバレるまでの間の腰掛け。

そういうのもアリっていえば、アリなんだろうけど。

男の人は生殖可能年齢が長いから、ものすごく迷惑度が高いわけじゃないし」

「でもサッチーは、家事とか駄目じゃん」

「働いてもいいし、在宅ビジネスとかしたい。そういうパートナーへのニーズ、深堀したことないから、知らないけど。

古風なタイプは、無理って感じ。オタクで幼女欲しい、みたいのも無理だし」

「世の中には、どういう男の人がいるか分からないし、断定はできないけど、

世間で言う結婚をするなら、ここにいる3人で結婚したほうが気がラクだよ」

 

 

 

 

 

バイト、クビ?ダサッ。嘘嘘。元気だせ。良い仕事探そう」

「私は使えないからね。発達障害ってやつらしい」

アヤは落ち込んでいた。励ます会ってうか、イジる会っていうか。他人の挫折も自分の糧だ。

「どういうの探してるの」

「体がラクなのがいい。とにかく体力ないし」

「客あしらいとかは、覚えればどうにかなる。けど、体力無いのは、どうしようもないよね」

「高学歴、低スペック、みたいな枠、狙ってるんだけど。それはそれで競争率高いし。

いろいろ家でやりたくても、バイトで疲れて寝ちゃうし、高スペックには勝てないよ。学生時代は、机で本読んで人の話聞いてばいいから、ラクだったよ」

「マッチョの世界は、努力教信者が、鬱陶しいよ。

世の中、努力してどうにかなることと、どうにもならないことがあるし」

「日本人て、だいたいそうだよ。何事も平均に備わり、何事も平均に伸びると思ってるよ」

「体力は普通にあって、要領が悪い、辺りの奴が最悪だと思う。ヒガミっぽくて、つねに他人を迫害してる」

 

 

 

真帆たちは、飲み会の帰りに、道端で泣いている子供を見つけた。

「どうする?声かけてみる?」

「何かヤバくない?変質者扱いされるかもしれない」

「ウチら、女だから大丈夫じゃない?

男を全員不審者扱いするっていう世間も変なんだけど」

「男を不審者扱いするから、家事子育て全般、全部女に回ってくる。

男の保育士が嫌とか、男をすぐ痴漢扱いする女の人が、鬱陶しいよ」

「彼女たちは専業主婦っていう差別利権で食べてるから、それが仕事なんだよ」

「アレが、ウチらみたいな子育てに向かない女が生んだ子供の成れの果てなんだよ」

「助けようよ。必要ない子供を産んではいけないけど、産まれてしまったものは助けようよ」

「お姉さん、何で泣いてるの?迷子?お腹空いてるの?誰かにイジメられた?ウチに、ご飯食べにくる?」

真帆が、酔っ払いのテンションのまま、泣いている女児に話しかけた。

「それって誘拐じゃん」

「女でも、声掛けはセーフだけど、連れ去りはNGだよ」

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