ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

1984(女)5


サッチーは生きる意味を探していた。

子供を産む機械以外の意味を。

「自分探しは犯罪です」などのポスターが、方々に張り出されているが、もっといい方法があると思う。

生れた子供にすぐロボトミー手術をするか、日本人を全員ロボットに置き換えるか、日本列島に野生生物を放ち、ソレを日本人としてカウントしてお茶を濁したらいけないんだろうか。

そうすれば適当に繁殖し、大した金もかからないし、周辺国の脅威にもならないし、上級国民が猟銃1つで安穏と食物連鎖の頂点に立つことが出来るのに。

電車は10分遅れていた。あーあ、この車掌、更迭だな。私も遅延証明書貰わないと。

サッチーは、どさくさまぎれに、隣のオッサンに話しかけた。

「この変な厳戒令下で、生きる意味を教えて下さい」
「はあ、あんた、頭のおかしな人?」
「知らないなら良いです、お忙しいところをお邪魔しました」
「何で俺が、そんなこと知ってると思ったの」
「知ってるんですか」
「知るかよ。この地下鉄にいる、全員に聞いてみろよ」
「聞くとどうなりますか。誰が知ってそうですか」

「男にだって生きる意味がないのに、女に生きる意味があると思うか?」

会話はプラットフォームに入ってくる電車の轟音にかき消され、サッチーが治安維持法で逮捕されることは免れた。

 

 

 

 

「お前みたいのが、人民を搾取するから日本は荒れた。犯罪者め」
「お前の方が、搾取してるんじゃないのか、お前、評判悪いよ」

「お前のその、偉そうにする根拠は何だ?金か?DNAか?」
「俺は別に偉そうにはしていないつもりだが」
「日本とは、精神だ」

「その精神とやらを、見せてもらいたいもんだ。どうかな、ちょっと見せてもらえないかな。
俺も1つ、お前の言うところの、金まみれの精神を浄化してもらいたい」
「お前には見せられない。心の汚い者には見えない」

切腹するのか」
「しない。それからカミカゼ・アタックもしない」

「私たちは商品じゃありません、切腹

全国の公共電波がブチッと切れた。

24時間テレビは油断していた。

モノ言わぬ障碍者が、正常人の裏を書いてくるとは思っていなかった。

この障碍者コンビ、アヤとサッチーの行方は不明だ。放送は無かったことになった。

 

 


公共広告「こんな私でも一生懸命生きています」

テレビ画面に映る青年は、目が片方潰れていて、片足がない。

アヤは生意気だとして施設のスタッフにレイプされて出産したが、

その子供を3回とも虐待死させたので、慢性的にこの施設に入っていた。

アヤはウソが付けない体質だった。

投薬のされ過ぎで、死んだ。

が、死ぬ前に施設の数人を発狂させることに成功し、スタッフに麻原案件などと呼ばれていた。

ほとんどの人が貧しいのに、ココだけひたすら金をかけて運営し、出産まで強いているのは、ご主人様にキャンと言う為の、日本政府独自の動きかも知れない。

 

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