ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

ロックバンド・インパール1

バックストリート・クリムゾンの音楽が流れている。

この音を聞くだけで、海野にはバックストリート・クリムゾンのメンバーが、心優しい人物であることが分かる。

彼らには、かねてから、薬物中毒の噂が流れることがあった。

が、海野は、ある種の薬物をやっている人々は心が優しく、優し過ぎる故にシラフでは生きていけない。

ローリングストーズやビートルズが輝いていた時代に流布された迷説を信じていた。


一方、社会は前線の産業兵士たちが動かしている。

戦場に出ると人は残酷になり、

他人を殺傷することに躊躇しなくなるという。

それに辛すぎて耐えられないなら、やはり何かに頼るしかない。

特攻隊は、当時合法だったヒロポン(今の覚せい剤)を撃って出撃していった。

ベトナム戦争の爪痕も生々しい70年代の西側世界で考案されたセンチメンタルなコードが、

よく言えば繊細、悪く言えば社会のゴミクズである、彼の心に沁み込んできた。

 

 

 

 

末期の床ズレに苦しむ老人病院の患者を300人殺害。

そういう事件は、日本では、とりあえず、起きていない。

相模原市で、障碍者施設の入居者を30人くらい殺害した人がいた。

同時期に、某病院に長期入院していた患者の点滴に、致死性の毒物が混入して数人が死亡する事件があった。

それについての、詳しい所感はともかく、堤たちは、関わっていない、それだけは言える。

インターネットの掲示板に、よくやった、ヒトラー万歳、などの書き込みをしたことすらない。

自分は手を下していない。

彼らには、そこまでグロ耐性がない。

生来、気が弱く、体力がなく、きわめて生存に不利だ。

他人から泥仕事を押し付けられ、

相手をけん制する為の強制力を発動することもできない。

弱者を守りましょう、とかなんとか嘯い金を集めているウスラトンカチも腹立たしい。

だから彼らは、人々が誤り、望まれず、望まず、世に誕生することになるかもしれない、か弱き人々を、非常に気の毒に思っている。憂慮している。

他人に苦しみを押し付けて、私は聖人でございという顔をする人々のことを考えると、堤は、はらわたが煮えくり返ってくる。

(あまり収益率の高くない仕事をしている人々がクズとののしられ、安易に結婚、出産しろなどと言われるに及んでは、尚更をや)

クズが出産!クズがクズを産んでハ!

声のデカイ奴の偽善が幅を利かせ、本当の弱者の本音は顧みられることが無い。

障碍者を虐殺したり、病院の点滴に毒を入れたり、そういうことをする狂人たちの、気持ちは分からないでもなかった。