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2:忙しいので書き殴りです、後で直します(すまん)

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

ロックバンド・インパール11

 

テーブルの向こう側に居並んだ政府の役人たちがニコニコしていて、

こちら側のD通幹部もニコニコしていた。

相手から何かを引き出す明確な意図を持った表情筋の運動で、決して相手のスマイルに釣られて笑ったのではない。

女王陛下のお茶会、とでもいうような、変な空気が、ここを支配していた。


「僕たち、D通なんて、いつでも解体できるんだよね」

連日関係者への対応に追われ、被害妄想気味のD通幹部2は、政府役人の頭の上に、吹き出しでセリフをつけた。

「それでまあ、君らの会社はもう終わりだから」
「終わりなんですか」

D通幹部2はネタのつもりでやっていた、自分の妄想が的中したことに衝撃を受けた。

市場先読み能力とかすごくない。これは別に、市場じゃないけど。確かに、最近の市場には腐臭が漂っていた。

市場に腐臭も無臭もないが、自分たちの儲けにならない市場には、D通幹部2にとって腐臭が漂う。

「戦時のドサクサで出来た会社じゃないか。いろいろ後ろ暗い話もある。ここらで一発、清算してもバチはあたらない」

「それを言ったらどこの大手新聞もそうじゃないですか。うちだけやり玉に挙げるのやめてください」

手元の書類をカサカサいじる音が、広い会議室を満たす。

「戦時のドサクサといえば、お前だよ!お前!敗戦の責任は取ったのか!」

いかにもキレそうなD通幹部1がそう叫ばないのは、何か事情があったのか、裏取引済みなのか。

D通幹部2は、怖くて、聞けない、全てを。

 

 

 

「それでまあ、君らの会社はもう終わりだから」

とか抜かした職員はね、僕よりも、30歳も若いんだよ。

そう、君たちと同じくらいの年の若造が、若造が、霞が関のふかふかの椅子にふんぞり返って言ったのが、その一言なんです。

この会社は、もう、残念ながら、パックリタイタニックだ。

でも、みなさんもご存じの通り、D通魂は死なないんです。

各人が、この難事に恐れず立ち向かってもらいたい。

「それでまあ、君らの会社はもう終わりだから」なんて言った奴はね、

そのうち、戦艦大和、おっと、これはマズイ、じゃあUボート?んん?

まあいいや、その船員と同じなんだよ。もう、老い先長くない。

きっと、そのうち、あの、ふかふかの椅子から、すべり落ちて、どこかのあぜ道に座り込んで、すみません、俺が悪かったですって。

野に下って堂々と正道を歩いている、俺たちを羨ましそうな顔で見るんだよ。きっとそうに違いありません。

 

社長の答辞は、会社解体のショックで支離滅裂なのか、

どんなときでもウケを取っていく精神が生きているのかは、判定の分かれるところだ。

オオオ、とかいうどよめきは、べつに、社長派のサクラとか、

天下り先を優先的に紹介してもらおうというような、下心、オベッカ魂から、発しているのではなかった。

社長のスピーチは、それなりに笑えた。

ここでは話の詰まらない奴は出世できなかった。

小沼は、苦虫をかみつぶしたような顔で、総務省の役人連中の顔を思い浮かべ、それからほくそ笑んだ。

 

 

 

 

 

メディアが村の名前と関係者の顔を映している以上、証拠は残っている。

放映した奴の責任もあるし、未払いや不法行為が発覚したら、対処のしようがないってことは無い。


「これまでの地域興し隊とやらはこうだ」。

三村ホワイトボードに書きつけた

「どこの会社ですか?え?知らない?無理ですね」

「1村?どこですか?地元の役場に相談したら?」

「1村役場?そんなところはそもそも、お金が無いから、仕方がないんじゃないですか?引っかかる方も引っかかる方ですよ」

小遣い稼ぎに来ている、学生、フリーター、などを前に、31はよどみなく話す。

「三村は、板書が上手いよね」
「パワーポイントいらない」


学校の先生にでも、なれそうなくらい。

こんなチャラい学校の先生はいないけど、それに性に合わないし。

小市民をカモるのはチョロイ。

三村にとっては、大企業のオッサンたちですら、チョロかったのだから。

それが何故いきなり、梯子を外されなくてはいけないのかわからない。唐突な会社解体と、いくつかの小さな会社への人員の吸収。

「まあそれに、広告を請け負った方は別に、責任とか問われないから、大丈夫ですよ。仮に彼らが、給料未払いとか、不法行為に相当することをしでかしたとしても」

「というわけで、安心してみなさん、お仕事やってください」

 

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