読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2:忙しいので書き殴りです、後で直します(すまん)

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

ロックバンド・インパール16

 


一通り村を回って、気になるのはブルーシードで覆われた立ち入り禁止区域だった。

村人は口をそろえて建設中だから、と言う。大石も報道人の端くれ、何か臭う。

でもそれは収録の目的じゃないし。

でも心霊と死体、大して変わらなくない?

元々よくわからない企画だった。

心霊番組の収録とか正直に言ったら駄目だから、地域興しの番組と言え、などのわけのわからない指令が下り、

大石は、下請けの撮影班と一緒に、P村組んだりまで来た。

「大石さん、あのブルーシート、臭いますよ。村の人に聞いてみませんか」

「もう何度も聞いたじゃん。罰当たりなことを言うのはやめてくれよ、とか言われるだけだって。何が罰当たりなのか、知らないけど」

しかしADは、どこで培ったのかしらないが、選球眼があった。

「あそこには、祠があるんだよ」

ADの選んだ、素朴な農夫が、アッサリと口を開いた。

「何で隠すんですか?神様か何かがいるんですか。ヨソモノの目には晒したくないような、神聖な」

「欲深い神様だよ。金一封積まないといけない」

「そうなんですか」

うーん、交通費を全くの無駄にして、このまま帰るよりは、マシか、千円札の2枚くらいなら。

大石は、領収書を入れたり、飲料水などを買う小銭用に着けている腰のポーチをゴソゴソとやった。

「アンタは真面目な人だな」

心霊番組の収録に行って、初めて言われた言葉に、大石たちは軽く衝撃を受けた。


「人骨がたくさん出る奥の山を案内しようか?あと、死者が奉ってある祠っていうのもあるんだけどね」

大石は、ついもう2枚札を取り出していた。

「でも、ただ骨があるだけだよ。撮ったって面白くないよ」

「骨ですか。霊とかはどうですか。人魂とか」

「そういうものが見えるかどうかは、人に寄るよね」

「骨はどんな感じですか」

「子供の骨も、背中のまがった骨もあるよ。掘れば、けっこう沢山あるよ。

でもね、ヨソの人に見せても喜ばんけどね。

特に、あそこに来ているような人たちには」

 

 

 

 

陽光の差し込む、ある日の昼下がり、

大石が久しぶりの休みに、のっそり寝室から降りてくると、

居間のテレビで、彼が入魂し、高い視聴率を取った、クイズ1人に聞きましたをやっていて、オっと思ったが、

彼の子供たちは即座にチャンネルを変えた。

「この番組つまんないじゃん」

「まあそうなんだけど」

「作ったやつは頭が悪いよね」

大石が折りに触れて思い出す、どうでもいい家族の記憶。

大石が小用に出ると、

林の隙間から気になる2人組を見かけた。

D通野郎(という噂だ。ハッキリ確認したわけではないが)の横に、往年のアイドルグループの平田ウノ。

大石は彼女と一晩過ごしたことがある。

大物プロデューサーを紹介するとか、雛壇に押すとか、いって、どうなったのか、良く覚えていない。

佐川の元には、番組の編成に当たって、便宜を図ってほしいという人が沢山訪れた。佐川の忠実な右腕と見なされる大石にも、たまに話が回ってくることがある。


そういうのは珍しくないけど、記憶があった。平田ウノはけっこういい女だった。

平田ウノを局の上の人に紹介して、束の間の蜜月の関係を築くことが出来たかもしれない。

でもいいんだ。そんなことは。

その後のことを考えるのは彼の体質に合わなかった。目の前の人骨を見た。

広告を非表示にする