ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

出出出出出弾6


おかしい。

ホール1は店内をうろつきながら、浮ついた空気を感じた。

柄の悪い酔客や、血走ったオッサン連中が、周りをチラチラ気にしていた。

今日に限ってやたらに、店内に若い女が多い。それも体重が80キロくらいありそうな巨漢や、豹柄パンツじゃない。

ティーンズ雑誌に載ってても変でない、キラキラ系女子だ。

こんな人種は、パチンコ店にはまず来ない。

何かの工作でも仕掛けられているのか。

 


マッキーは、パチンコ店へ入って、1人の兵士の隣へ座った。

バスケのレギュラーで、背の高いマッキーより、5センチほど背の高い兵士。

そして、目の前に並列している、何だかよくわらない派手な箱の数々、1つ1つ絵柄が違う。

マッキーは、パチンコのやり方が分からなかった。マズイ。このまま座っていては、不審者だ。

ゴト屋か何かと間違えられるかもしれないし、隣の兵士も怪しむ。

マッキーは少し緊張したが、隣の兵士へ話しかけた。

「すみません。私は、パチンコ初めてなんですけど、使い方を教えてもらえませんか」

「この銀の玉を窓口で買ってきて、1つづつ、この穴に入れるだけだよ。玉は籠に入れて好きなだけ買える。あんまり当たらないから、何度も入れないといけないけど」

「面白いですか」

「人によるよ」

マッキーはお礼を言って席を立ち、とりあえず玉を買いに行った。

兵士は、彼女の後ろ姿を追った。長い手足が印象的な、肩くらいの髪の女性。

と、突然、酒臭いオッサンがやってきて、彼女のいた席に座った。

兵士はゲッと思った。かなり残念な事態。

「そこ、先客いますから」

「関係ねーよ。あの女は、座りたければ座ればいい。俺の膝の上にな」

 

 

出出出出出弾は、自衛隊駐屯地と、たまに連絡を取る。

彼らは、良く来る客だし、例えば店内で酔客がケンカを始めて、自衛隊員が止めに入ったりすると、一応、報告しないといけない。


「中国か、北朝鮮か、韓国か。いずれにせよ、大規模な浸透工作が行われているのか。こんな地方の駐屯地に、大した機密なんてないけど、何だろう」

「日本語は非常に流暢です。留学生か、向こうで教育を受けたか」

「白昼堂々、やってくれるよ。今日のところは仕方がないか。

追い払っても仕方がないし。どうせ他の方法でアプローチするだけだろう」

「監視カメラの映像とか、保存しておきますか」

「そうしてくれ。あとは駐屯地で、訓示でもしておくよ。彼女たちはスパイだから、騙されるなと」

「訓示くらいだと、聞かない人もいるんじゃないですか。あまり、この辺にいない人種ですよ。ミニスカートだったり、学校の制服だったり、ジーパン姿の足の長い子だったり」

「あんたのところは、女性兵士が多いじゃないか」

「女の子は幹部連中に取られますから。ご存じの通り」

自衛隊員は、比較的、女にモテるよ。合コンでもするか。かといってウチが、そういう胡散臭いのも嫌だし。

お前のところ、変な商売やってるの多いだろう。知り合いの業者とかいないか」

「聞いて見ますが。ただ、自衛隊員が合コンに行くと、女より男にモテるらしいです。男同士で盛り上がって、合コンでなくなるとか」

「合コン・クラッシャーかよ。そいつは、申し訳ない」

「いえいえ、ウチも右翼に突撃されて困ってるくらいです。大したことありません」

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