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2:忙しいので書き殴りです、後で直します(すまん)

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

出出出出出弾9

 


千沙が対象にした人は、小橋と名乗った。彼が、テーブルの脇に置いた本には、カバーが掛けて合って、タイトルが分からない。

千沙も絶対に本にはカバーを掛ける。

あの女あんな本読んでるのかよ、ヒヒヒ、とか思われたくないし、他人に無防備な状態を見せるのが好きじゃない。

自衛隊員は、アホだよ。戦闘能力は一般人よりあるけど、パチンコで金使ったりとか。

俺はそのサイト、見たことないけど、きっと、10倍増しで格好つけてるよ。

千沙さんも、高校卒業して、求人雑誌とかめくるようになったら、分かるよ。

ガッツリ稼げます、なんて書いてあるところが時給800円だったり、そんなのばかりだよ」

「嘘が多いですか」

「多い方かもしれないけど、嘘の無い地域って言うのも無いと思う。大人は嘘つきだよ」

「女子高生も嘘つきですよ。彼氏ないのに彼氏いるとか見栄はったり」

「千沙さんは、彼氏いるの」

千沙は悩んだ。この場合の正答はどちらなのか。仮定がハッキリしていないし。

自分は、目の前の好みのタイプの男性を、真面目に落とそうと思っているのか。

それとも、気まずい雰囲気にしない為に、適当にスルーすべきか。

せっかく知り合いレベルには進めたんだから、変なことは言いたくない。

「それって、どっちと答えても嘘じゃないですか」

「俺は彼女いない」

「嘘ですね。小橋さんは、彼女いないって顔じゃない」

「俺は顔が良いとか、生まれてこの方、言われたことないよ。そういう奴は、自衛隊には来ないよ。顔より身体能力って奴が来るんだよ」

「パチンコやらないマトモな自衛隊なんて、ほとんどいないって言ったじゃないですか。小橋さんは、そのレア人種ですよ」

 

 

 

女子高生たちは、各自、他の隊員たちに、捕まり、駐屯地に集められた。

僥倖だ。こっちから侵入せずとも、入れてくれるとは。

狙った対象と、自分たちを連行する隊員、両手に花って感じじゃん。

が、理由が意外だった。

お前たちは、駐屯地周辺で、自衛隊員をスパイに勧誘している、反日アジア人なのではないか。

彼女たちは、学生証を見せた。

朝鮮学校ではない。全員同じ女子高だった。

反日女学校か。そんなところ、あるのか。

対象にされなかった兵士たちは頭をひねり、ザワついた。

言いだしっぺのノノが、インターネットで自衛隊のファンサイトらしきものを見たと、下らない理由をそのまま言った。だって本当なんだからしょうがないじゃん。

女子高生に、どんだけ下らないことが流行るか知らないだろう。

それは、自衛隊員にパチンコが流行るのと大して変わらないよ。

というようなことを、マッキーが、遠回しに表現してみた。が、墓穴を掘った。

自衛隊員はパチンコなのか。それはそれで、ひどいじゃないか」

マッキーは、やっぱりその辺の柱に頭をぶつけたくなった。

「ひどくないよ。面白いよ」

「対象」にされた兵士と、されなかった兵士の間で、意見が割れた。

俺なら落ちる。俺は誰でも良い。俺を指名しろ。

彼らは、相手が「スパイ」にせよ「女子高生」にせよ、そこまで本音を口にするほどチャラれない。

下ネタの対象にしていいのは、グラビアアイドルくらい。

チャラれないから、こういうところに来て、厳しい訓練を受ける。たまーに、ベランダに干してあるパンツなどを盗んで逮捕される珍隊員がいる程だ。

 

 

 

ノノたちは学校をしばらくバックレようか悩んでいた。

バックレようが、バックレまいが、いつかは行かなくてはいけない。

それで、恐る恐る翌日から学校へ行ったが、何も起きずに終わった。安堵のため息。その日も、次の日も。誰も何も言ってこない。

あの駐屯地は、学校へ通報しなかったのか。

スパイ疑惑というヤバ過ぎる案件だからか。今頃、防衛庁あたりで稟議にかかったりしていて。

「荒巻、お前、自衛隊の駐屯地に行ったんだってな」

マッキーは部活の顧問に捕まった。

そうですか。バレましたか。

あの年上兵士とは、連絡先の交換とかする余裕もなかった。少しだけ、お近づきになれたような気がしたのに。惜しい、実に惜しい。

が、障子に耳あり、ふすまに目あり、下手にバレると困るし。

それで彼女たちは、ずっと「収集結果の分析」をできないでいた。誰かが口を滑らせたか、やはりチクリか。

「お前なんかガタイ良くて目立ってたみたいで、卒業後に欲しいっていってるんだけど、お前、大学とか行く?」

ガタイ良くて目立ってた、か。なかなかキツイことを言う顧問だった。

筋肉質だけど、長い手足が映えるようなジーパン姿で行ったのに。

全く通用せずか。彼らは、体格の透視能力でも持ってんか。

「私はバスケの練習好きだから良いですよ。どうせガタイが良いし、体を追い込むことは嫌いじゃない。でも、誰がチクったんですか」

「別にオフでブラついている自衛隊員に話しかけることくらいは、どうでも良いよ。でもお前ら、アホだな。向こうは反日工作だとかビビってたよ。疑って悪かったとか言ってたよ」

 

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