ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

税ペック3


スイス銀行はどうなの。

ナチスで懲りたんじゃないの。あそこのセキュリティに、アノニマスごときが入れるの。

永世中立国だし。先進国のハッカー連中とは特に、仲よくないんじゃない。

ヤラセで、汚職屋やハンパ企業家の名簿を晒すみたいなことは、無理じゃない。

もしかして、ITで管理してないんじゃない。セキュリティとか、全部手動なんじゃない。

タックス・ヘイブンより、スイス銀行の方が客が汚いイメージがあるけど、俺だけか。

聞いて来れば。お宅の客は汚いですかって。

五菱会とかマネロンした金預けてなかったか。

タックス・ヘイブンは三流弁護士とかに小銭掴ませると、すぐに情報漏れるっていう噂だよ。

タックス・ヘイブンの弁護士って、就職偏差値どのくらいなの。

事務仕事、ラクそうってイメージじゃん。だってスキーム考えるのは、金融屋なんだろ。

じゃあ就職してくればイイジャン。

 

 

「ハッピー納税って税理士事務所、怪しいんですよ」
「不法やる気があったら、そこまで怪しい会社名は付けないだろ。ハッピー納税かよ。こっちとしては、ありがたい姿勢だよ。

是非、楽しく納税して貰いたい。で、ソイツ、天然なのか。内偵かけたの」

「そんな簡単に見破られるスキームじゃないです。
いろんなところに保険かけてるから、詳しく調べるなら、もっと予算引っ張ってこないと難しいでしょう」
「ソコの税理士、ウチからの転職組とかいるの」
「いるけど、招集かけても、フフン、みたな顔で見られるでしょ。向こうは税務署の秩序にウンザリして出て行ったんだし」
「協力的じゃないんだ」
「まだ突撃かけてないから分かりません。打診してみますか」

 

 

同僚のいったように、タックス・ヘイブンの三流弁護士に就職するのは、ラクそうだが、今から仕事で使えるレベルの英語を覚えるのは無理だ。

欧米の大学で、税法と金融を学ぶんだっけ。最もコスパのいい平均的ルートって何だろう。

ラクそうというか、少なくとも客に感謝されるだろう。羨ましい限りだった。

公共施設を作るのが死ねで、セコイ脱税を手伝う奴の方が、ありがとうの嵐か。全く理不尽な世界だった。

タックス・ヘイブンで脱税のお手伝いなら、差し入れなんかもあるだろう。オフィスが、ウイスキーやゴルフセットで埋まったりなんかして。

そんなことはないか、ただの事務屋なんだから。ゴルフで密談とかするレベルじゃない。

だが、俺たちみたいに、客にケリを入れらたり、壁を蹴られたりはしないだろう。

もちろん、ケリを入れた奴は全員、警察へ通報だ。

税務署は相手を客とは呼ばない。マルタイとか変な名前を付ける。そこでナメてるんじゃない。だって向こうがナメてくるから仕方無い。

 


銀行員Aは、原色のツースの客に、スーツケースに入った、何かヤバイ金を持ってられて、そういうのはスイス銀行とか行くといいですよ、とか適当なことを言って追い返してしまった。

金は欲しいが、ヤバイ金は預かりたくない。

アイツはマフィアか。だけど、ココは日本なのに何故、原色のスーツか。

南米辺りから、はるばる飛来した珍種のマフィアか。

それとも、芸能事務所の人か、何かか。

でも、そんなに儲からないだろう、芸能事務所。

金持ちの噂があるのはAKB48の秋元康と、石原ファミリーくらいだ。

銀行員Aはその話を、銀行員Bに話した。

スイス銀行か。
俺もそのくらい財産あればいいんだけど。
あまりあっても面倒臭い。
金を下ろすのに、飛行機に乗って12時間くらい飛ぶのも面倒臭い。
ATMとかあるの、スイス銀行

あっても怖くて使えない。
そのATMに近寄ったら、パンピーでないのがバレバレだ。
そうか?
ランボルギーニ転がしてる奴とかと同じだろ。
パンピーでないことを誇示してる。他人から差別化して目立ってる。俺は勝ち組だって。
全然、違うよ。
逆だよ。
金持ちは金持ちかも知れないが、スイス銀行なんて、目立ちたくない奴が利用するんだよ。
ランボルギーニに乗るのは目立ちたがり屋だ。
だけど、目立ちたくない金持ちが、中古の軽とか乗るかよ。

「スイスは時計とかアルプスのハイジのチーズとかで売ってるよね、見た目は。だけど、経済の何割くらいが金融の上がりなんですか」

「イギリス辺りに聞いたほうが良くないですか」

「お前、イギリスが何でも知ってると勘ぐり過ぎだよ」
「イギリスは自分でそういう宣伝してるよ。007シリーズとか」

「最近は金融スキャンダルの反動で、金要らない教とか、変なのが流行ってるけど、金融は流行すごかったですから」
「流行自体がウザイですよ。金融みたいな真面目な仕事に、流行り廃りなんかいらないですよ。
調子が良いだけの、変なのが入ってきて業界のレベルは下がるし、信用は落ちるし。ロクなことが無かったよ。俺は静かに社会の一端を担っていたかった」

ほとんどの日本の銀行員は、金融工学何か知らなかった。だから基本、バカにしていた。知らないものはバカにするしかない。

本場の金融工学はスゴイですよ、それを知らない俺らはアホです、なんて顔で接客とかできない。

三菱UFJ辺りが、リーマンショックで倒産しかけたモルガン・スタンレーを買収して、勉強中らしい。

「何となく震源地って感じの、イギリスに言えばいいじゃん。
タックス・ヘイブンだけじゃなくて、金融工学とか、シティ辺りから伝染していかなかったか?それとも、アメリカの金融やってる大学生が考えたのか?」
「だけど世界通貨とか、栄枯盛衰で、入れ替わるからしょうがないよ。
金余ったら使わないと死に金だし、何か仕掛けを考えないと」

「日本だって流行らせてただろ。金、溜まり過ぎ、黒字何とかしろ。投資で新しい産業を興せとか言って」
「それは必要なことじゃん。サブプライムローン金融工学みたいな、無駄なヒートアップはしてない」
「それ言ったら製造業だって全部流行ですよ。
多くの人が流行に乗って知恵を絞り、それが生活を便利にし、世界に先んじる技術が貯まる。

工業だって、裏で派遣工が死んだり、公害があって、そういうのと同じですよ」

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