ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

華人警官2


一之瀬は、警察の人員募集の広告を見て赴いた。

当然、家族構成、のところに、面接官の見慣れない変な文字列があって、引っかかった。この人、何ですか。残留孤児か何かの方ですか。

「僕は中国の人を嫁さんに貰った、というより、相手の方が資産家なので、僕が婿になった感じですが、

僕は、お金も地位もなくて、格好つかなくて。

体力と根性はあるんで、警察とか、どうかと思ったんです。

中国人の身内、ということを生かしたいと思ってますが、キツイですか」

キツクないです。気になります。受付1は面接官の特権を使い、一之瀬をジロジロ眺めまわした。

別に応募書類を受け付けるのに、いい魚を釣った利権とかは無い。例えば現職大臣の子弟が来たとか。

例えばかつて、往年のフィクサー、OH沢の息子は自衛隊員をしていたことがある。

いい魚を釣った。そういのって逆に、警戒センサーが鳴る。ハッタリをかましてみよう。

「何かソレ、その華僑の方が、日本の警察を用心棒に雇ったっていふうに聞こえますよ」

日本の警察が、用心棒になるのか、どうか。チャイニーズ・マフィアは、日本では下火になったとはいえ、

もうヤクザなんかが敵う規模ではないし、米軍だってどうか。

エリートの華僑のビジネスマンだって、金融犯罪をやらかさないとは言い切れないし、

例えば多くの脱税屋やライブドア事件のマネー・ロンダリングは、香港やシンガポールにつながっていた。

そこへ日本の警察が、全くタッチできないのは痛かった。日本が犯罪の巣窟になってしまう。

中国人は欲しかったが、身内に引き入れると、何をされるか分かったもんじゃないから、苦慮していた。

とりあえず、正直申告して相手の出方を見よう。

「警察って村社会です。異分子は粘着されます。情報を漏らしてないかどうか。あと外人同士パートナーみたいのも組めないです」

「あまり迷惑でしたら、消防団辺りで辞めておきます。他人の庭を荒らすのは趣味ではないので」

それで面接官に、応募者の真面目が移ってしまった。

「本当は欲しいです。すみません。

いいかげん過去の遺恨をネチネチつつかれて、ムシられていくのには疲れました。

日本の警察は、中国の方々とも、良い関係が築きたいです」

 


嘘を混ぜつつ、良いオチで〆てくる奴。

右派の会議で、この録音は何度も繰り返され、どこをツッコミ、どう修正するべきか、検討された。

日本の左翼は、いつからドヤ顔であんなことを言うようになったのか。

世界市民同士、仲良くしましょうとか、戦争犯罪を謝罪しましょうとか、下らないことしか言わないから、自民党無双が出来たのに。

当時、左翼が政権を取っていも、どうせ脳足りんだから、三国人には蹂躙されてたし、云々。

往年の左翼は、コミンテルンみたいのが多いと聞いた。

残党は今なにをしているのか、老人ホームで寝ているのか、スラムで酒を飲んでいるのか、全く不明だ。

だいたい、彼らの教祖がアレだ。

だって、どいつも、こいつもっていうのが、戦争だ。

満州に侵略したソ連の囚人兵の残虐行為、シベリア抑留の過酷さは、不法移民で搾取やってる銭ゲバの比じゃない。

だけど、アレは確かに、どっちも「不法移民」だ。

が、そういう歴史談義は、風化し始めていた。

銭、領土、対外イメージ、そういう目論見が無い限りは、用を成さない。

日本が太平洋戦争で、どこと戦ったのか知らない世代が増えていた。

広告を非表示にする