ちきうアネクドート

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パチンコ、岸ンジャー7


壺側近はいつも代わりに出された。

壺は育ちのいい置物のような紳士だが、苦手な人はいるらしい。

壺がどうして岸ンジャーが嫌いかは不明だ。岸ンジャーが壺を嫌いなんじゃないのか。

岸ンジャーは壺を、どうしようもない能無しという顔で見て、壺は岸ンジャーを、薄汚れた蜘蛛野郎みたいな目でみていた。

「壺側近さんは、パチンコ店で裏ロムつけたんですか?」

「ハア?」

「マルマルハンハン会長って人に会いに行ったときに、アンタの免許証が本店の壁に貼ってあったよ」

壺側近は20年ぶりくらいに思い出した、昔、ヒマつぶしで行ったロリコン店で免許証を無くしたことを。

「ソレ、取り戻せますか」

「何かヤバイことしたんですか」

「道で免許証を落としただけですよ。

彼らは、私が要職にあることを知ってるから、ああいう嫌がらせをするんです」

「そう、お宅のボスは、マルマルハンハンの出身地の核保有国との交渉を担っていた、かつて。何か具体的に脅されてるとか、あるんですか」

拉致被害者を取り戻す、どうして壺のチームがそんなものを担ったかは不明だ。

反共ラインか何かか。岸信介、多くの伝説が付きまとう、戦中の満州で頭角を現した大物政治家で、壺の祖父だ。

だが、岸ンジャーは、ソレとは逆方向から外交をしているから、ソッチには疎い。期待薄だ。

 

 

岸ンジャーは、マルマルハンハンに、某、という条件を持ちかけ、壺側近に免許証を取り戻してやった。

壺側近は、某、という御礼をした。

某なんて嘘、というより、口利きをしたくらいで、何かの期待が100パーセント見込まれるとかではない。

だけど、免許証だってそうだった、大したネタではない。

パチンコ店の壁の高いところに張り付けてある、要人側近の落とした免許証、

あんなところを見つけて報道する暇人がいるとは思えない。

パチンコ客のほとんどが、新聞も雑誌も読まないだろう。

マルマルハンハンは、他に飾るところがなかったんだ。

他人の免許証を拾ったら、拾った場所がどこであろうと、届け出ないといけないし、悪用してはいけない。

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