隠居生活

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山口組分裂と国際金融

山口組分裂と国際金融: インサイダーが明かすヤクザとカネと世界経済の関係
2016-12-14
 
対談者の1人は、バブル期に不動産取引などをして稼いでいたものの、バブルが崩壊して多額の借金をかかえ、債権者のヤクザを頼り、ヤクザの仕事をした経験があります。
ヤクザは資金が焦げついた時の取り立てに自信があるので、金融において表社会の会社より決断が早いことがあります。国際社会で言えば、ドルと軍隊の関係などに相当します。
山口組は組長が変わるたびに権力闘争が勃発していました。最近は国粋会を買収して関西から東京に進出し、警察に睨まれているようです。
ヤクザには地元の名前がついていることがあり、ナワバリ意識がはっきりしていますが、山口組にはそういう側面がありません。
かつて中国が石油の備蓄を進め始めた時には、石油高が予測されましたが、今は石油安が進んでいます。OPECは値崩れを防ぐために生産調整をするカルテルですが、シェールオイルが対抗できるほど高くなると困るようです。
日本のヤクザ組織は、バブル以降、ドルで海外で資産運用をしているのもあり、FBIなどの監視機関からすると、マフィアの定義に当てはまるようです。
また、マイナンバーカードなどによる資産の個人情報との紐付けも進んでいます。
今後、生き残れる金融ヤクザは10分の1くらいに減るそうです。
ロシアは資源大国で紛争が多いのもあり、マフィアの稼ぐ金が半端ないようです。