橋本 直子
2024-06-25
難民条約で定められた難民は、本国で差別を受けて迫害された人々です。
貧困や災害で発生した難民などは含まれません。
西側諸国がウクライナ難民やロシアのジャーナリストの亡命を認めるなど、政治的な活動の一環であることもあります。
日本では、自国の難民の境遇がよいと思うか悪いと思うかという問いに、わからないという人が多いようです。
EUなどはユーゴスラビア難民からアラブ、アフリカの難民まで受け入れる機会が多く、条約などが整備されてきました。アジアは未整備です。チベットやミャンマーなどの難民が発生してきました。南米は、外交庇護で受け入れることが多い地域です。
途上国には、難民を受け入れている国も多いです。
難民は、難民ではないと証明できない限り、追い返してはいけないという決まりになっている為、避難中の難民を自国に向かわせないための活動なども盛んです。
突然、難民に押し寄せられるのは各国にとって負担です。
既に難民認定されている避難中の難民を、計画的に受け入れる国も多いです。
家族を呼び寄せることもあるし、留学生や労働者として受け入れることもあります。
オーストラリアやイギリスは、アメリカなどと難民交換の条約を結びました。
オーストラリアは周辺のポリネシア諸国に、難民を転送しています。そうすることで、難民送り出し業者の思惑を外し、難民数を減らすことに成功したそうです。
日本は難民認定率が低いので有名です。
アフガニスタンでタリバンが政権を奪還して米軍が撤退したときは、受け入れを制限して、日本のために働いた職員を袖にしていました。日本の機関で働くのはよくないという宣伝になってしまい、国籍を損ねていると言います。
ウクライナ難民の受け入れには積極的で、ほぼ無条件で受け入れています。
他の難民との待遇の差が目立ちます。
北欧は旧植民地もなく、難民の避難ルートからも遠いところにあり、環境が日本に似ているそうです。
ノルウェー以外は難民の受け入れを厳しくしようという方向になっています。
極右政党などもあります。
難民は困難な状況の中で、移民を実行するだけのエリートが多いです。