隠居生活

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ルールはそもそもなんのためにあるのか

ルールはそもそもなんのためにあるのか (ちくまプリマー新書)
住吉雅美
2023-11-09
コロナ禍の日本では、外出などを禁止した各国と違い、国民に自粛を求めていました。
国民の相互監視などが、ルールの代わりをしていました。
ルールが有効に働くのは、人々が公平を求めるからだそうです。
猿でも、公平感覚があり、隣の猿と貰える餌が違うと、憤慨します。
コロナの自粛期間に、国会議員などが飲みの会合などに出かけているのを見て、国民の規範も緩みました。
オリンピックの薬物検査で陽性が出ても、16歳以下なら、判断力がないとして出場停止にならない事例がでました。16歳以下の選手なら薬物を摂取させてもいいと思う関係者が増えるのではないかと心配しています。ドーピングにはリスクがあります。ドーピングをする自由もあるから、ドーピンピックでも作ればいいとか。
刑罰の起源は復讐です。
復讐が無限に続くので、国が刑罰を代わって行うようになりました。
ーはご遠慮くださいとか、お控えくださいという言い方が日本では多いですが、海外では何かを禁止したい時に、掲示物などで、そういう言い回しはしません。外国人観光客などが増えれば、気にかけない人も出てきます。