坂本尚志
2022-06-10
フランスに大学入試はなく、高校卒業時に受ける試験があります。
その中に哲学の問題があります。
短い質問に、長い答案を書きます。
例えば労働は人を人間らしくするか?
法律は自由を制限してよいか?
などです。
これらはぶっつけ本番ではなく、高校で長く学んできたことです。
これらを使って人生や社会の中で、物事を考える力を培っています。
全く自由に論じるというより、型を使って考えます。
短い質問の中に、多くの前提があります。
労働とは何か、法律とは何か。自由を制限するとはどういうことかなど。
よく考えずに使っている言葉に深い意味があります。
社会の教科書を見直してみないと、忘れていることもあります。
バカロレアの試験は、高校卒業時に、市民としての教養を研ぎ澄ますために採用されています。
少し難しいですが、社会意識を高めたい人にはいいです。
日本で取り入れたらどうかという声もあるそうです。
哲学的な人材が育つだろうか。
他の地域で、そこまで根本的に考えることは求められていないようです。
日本は制度を疑う抜本改革なども必要なので、あってもいいのではないかと思う人もいるようです。
バカロレアは部分的に取り入れている国も多いです。
>例えば国連とかの試験にはないだろう。
>フランスでは何度も体制が変わっているが、
これが市民が変革をしてきた社会の発想か?
>東大の試験とかにはでる?
東大の試験にでるが、他の大学には出ないかとか。
それがフランスにはあって、他国にはないと似た意味か?