隠居生活

読書メモです。真面目に書き始めたのは2026年からです。最新の投稿は書きかけです。5年以上前の過去記事は、自分用のメモにつかっています。

アメリカは歌う

アメリカは歌う。――歌に秘められた、アメリカの謎
東理夫
作品社
2010-02-26
 
アメリカの歴史と歌は、切っても切り離せないものがあります。
アメリカは多様な人々によって成り立っていて、黒人奴隷や女性はよく歌を歌いました。
識字のない人々でも、歌を好んでいました。
その歴史を掘り出すと、奥の深い世界が広がっています。
今の歌謡曲にはありえない内容のものもあり、面白いです。
 
アメリカは鉄道を作るときに、多くの黒人労働者を使いました。
トンネルの掘削は人力では難しく、機械が導入されていきました。
腕の立つ労働者が、機械と戦う歌があります。
これらの歌には、9という数字がよくつかわれ、例えば9ポンドのハンマーとか、電車の9号車とかです。
識字のない人たちに、9は、悲しい数字として記憶されていたようです。
 
アメリカには、殺人を歌う歌があります。
元々、北欧や欧州にもあったようです。
女性に別れを切り出されて殺してしまう歌とかがあります。
山奥に住むヒルビリーと呼ばれる人々が、カントリーミュージックの成立にかかわっています。
イギリスやアイルランド、スコットランドからきた人たちがツールです。
当時は戦争も身近で、人々は荒くれていました。
 
黒人奴隷はスピリチュアルソングを歌いました。
天国へ行けば奴隷労働から解放されるという歌詞も多いです。
読み書きを禁止されていた奴隷時代、歌でコミュニケーションをとっていました。
 
アメリカには妻が夫に従う保守的な時代がありました。
男のそばにいるのが女性の生きがいというような有名な歌がありました。
その頃、出てきたフェミニストは、それらをドアマット(足拭き)と同じだといっていました。
ビルクリントンが浮気でスキャンダルになったときに、ヒラリークリントンも謝罪会見に出て、自分はそういう女性ではないと歌を例に出していました。